オーエスアイサンショウモデル

OSI参照モデル

英語
OSI Reference Model
別名
OSI基本参照モデル, OSIモデル
ひとこと解説
コンピュータなどの通信機器が持つ通信機能を階層化してわかりやすくしたもの。

OSI参照モデルは、コンピュータが持つべき通信機能をまとめたもの。

もっとくわしく説明すると、異なる機種間のデータ通信を実現するための共通ルールの1つ。

普段何気なくインターネットを利用して、Webサイトを見たり、メールをやりとりしていると思います。これができているのはみんな共通の通信ルールを守っているからです。

昔は各メーカーが独自の通信ルールでコンピュータやネットワーク機器を開発していて、「このメーカーの製品とこの製品じゃ通信できない」なんてことが日常茶飯事でした。

なので「共通の通信ルール作ったからこの通り開発してくれよ」とISOという団体がOSI参照モデルという型をつくったのです。

OSIは、Open Systems Interconnection(オープン・システムズ・インターコネクション)でざっくり訳すと「開放型システム間相互接続」という意味。要するに「異なるコンピュータ同士でも接続するぜ!」ってことです。

パポ

ぼやっとしてるよ~。なんかいいたとえない?

ウルルちゃん

世界のお偉いさんが集まって会議するとして、みんな母国語で話しちゃわからないよね。だから「英語で話しましょう!」ってルールを決めるようなものよ。

意味:異なる製品同士でも接続できるようにするためのルールのこと

ネットワークでコンピュータ同士がやりとりするには、同じ通信ルールを守る必要があります。

以前は、各メーカーが好き勝手に通信ルールなどを決めて通信していたため、同じメーカーのコンピュータじゃないと通信できないなんてことが起こっていました。

これはとても不便ですね。現代でいうとiphoneとAndroidでやりとりできないような状態です。

そこで国際標準化機構(ISO)という団体が、「共通の通信ルールを作ろう」と立ち上がり、作ったルール(モデル)がOSI参照モデルです。

この通信ルールを守れば、異なるコンピュータ製品同士でも接続してやりとりできるとしました。

現在、世の中にはたくさんのメーカーさんから、パソコンやスマホ、ネットワーク機器が出ていて、みんなそれぞれ好きな機種を使ってネットサーフィンをしたり、メールを送ったりしていますね。

それはしっかり通信ルールを守っているからなのです。

OSI参照モデルの7階層

7層 アプリケーション層
6層 プレゼンテーション層
5層 セッション層
4層 トランスポート層
3層 ネットワーク層
2層 データリンク層
1層 物理層

OSI参照モデルは7階層に分けられます。

なぜ分けるのかというと、分けて考えた方がわかりやすいからです。

電話でイメージしてみましょう。

電話を使っている時、自分の声が電気信号に変換されてどのように相手の電話まで伝送されるのかなんて普通は気にしませんね。

私たち人間は相手と話す言語を合わせれば相手と会話ができます。それだけ考えればいいのです。

反対に、電話さんは人間が話す言語を考える必要はありませんね。私たちが何の言語で話しても電話さんは声を電気信号に変えて相手に伝送してくれます。

OSI参照モデルの階層もこれと同じ考え方です。

それぞれの階層の機能は異なり、独立しているので分けて考えた方がわかりやすいのです。

また、機能が変更になってもその階層以外に影響はありません。日本語が英語になっても電話が電気信号に変えてくれるのと同じです。

なので各階層はそれぞれの仕事に専念すればいいわけですね。

7階層の役割をざっくり知ろう

ポイントとしては、上位層に行くほど人間に近く、下位層に行くほど機器に近い作業を担当しています。

第7層 アプリケーション層

各アプリケーション(ブラウザやメールソフト)が、人間にネットワークサービスを提供します。
たとえば、ブラウザでURLを入力して検索したら、アプリケーション層はそのデータを下位層で処理できる形にしてくれます。

いわばネットワークサービスの窓口の役割をしています。

第6層 プレゼンテーション層

データを共通の形式にする層です。かんたんに言うならデータの言語を決めます。

自分が日本語で、相手が英語だったら、話は通じません。なので2人がわかる共通の言語にしてやりとりするのです。

第5層 セッション層

通信の始まりと終わりを管理する層です。この通信の始まりから終わりまでをセッションといいます。お話の一区切りです。

第4層 トランスポート層

相手にデータが届いたかを確認するなどして、信頼性の高い通信を確保するための階層です。

第3層 ネットワーク層

異なるネットワーク間での通信を可能にするための階層です。
相手の住所を見て、データを運ぶルートの決定をします。

第2層 データリンク層

同じネットワーク内での機器との通信を可能にするための階層です。

自分のネットワーク内のルータなどにデータを送る通信ルールを定めています。

第1層 物理層

物理層は、その名の通り物理的な通信ルールを取り決めています。

データだなんだいいますが、最終的には電気信号に変えて相手に送るのですから。

データリンク層から受け取ったデータを電気信号に変えたり、またその逆で電気信号をデータに変換します。

電気信号の電圧レベル、ケーブルやコネクタの形状、通信速度などを決めることで、異なる機種間の通信も可能にしています。

OSI参照モデルは使われていない?

OSI参照モデルに従ったコンピュータ機器、ネットワーク機器やソフトウェアが開発されていく想定でしたが、実は現在OSIに基づいた製品は普及していません。

標準となった通信ルールのまとまりはTCP/IPです。TCP/IPが爆発的に普及したためにOSIは影が薄くなってしまったのでした。

なので、現在のコンピュータやネットワーク機器、ソフトウェアはOSIに基づいた製品ではなく、TCP/IPに基づいた製品です。

しかし、OSI参照モデルは、ネットワーク通信の基本的な考え方として生き残っています。理解しておくことはとても大切です。

まとめ

  • OSI参照モデルは異なる機種間でも通信できるようにするための共通ルールの1つ
  • ISOが策定した
  • それぞれが独立した機能であり、わかりやすくするために7階層に分割される
  • TCP/IPが普及したため、OSI準拠製品は普及していない
パポ

なんか壮大だった。。まあ、ふわっと理解できたかも…

ウルルちゃん

とりあえずはふわっと理解しておけばOK。ITを勉強していくうちに点と点がつながっていくと思うわ。